K-Resident 柳原病院 研修医・医学生のページ

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私たちの原点


■地域医療は地域住民に信頼されてこそ

 私たちのモットーは「平等で差別のない医療」ということ。全ての人々に差別の無い医療を提供しようとういう当院の一貫した方針とされ、1998年の新病院開設後も個室を含めて室料差額の徴収を行っていない。2001年柳原・北千住地域に展開する法人施設グループと患者代表が話し合いを進め「柳原医療福祉ネットワーク宣言」を作成した。2004年には地域住民と職員とで構成された患者の権利委員会で1年以上の議論を経て患者の権利宣言を掲げた。
 又、都内の中小病院ではあるが、二次救急指定病院として年間約1000台の救急車の受け入れをし、風通しの良い医師、コメディカルとでの協力体制のもと全ての患者を診てゆこうする積極的姿勢を心がけた医療展開をしています。


■安心の医療を

 「いつでも安心してかかれる医療」を提供することは私たちが地域医療を考えるうえでいわば原点とも言えることです。現在、マスコミなどにより毎日のように報道される医療過誤ニュースも私たちの胸を痛めます。私たちは医療技術とチーム医療の徹底により医療ミスを未然に防止することを毎日の取り組みにしています。地域住民に「安心」をお届けします。


■豊富な学習フィールド(地域医療ネットワークの推進)

 私たちは、1977年5月に足立区を中心とした東京都東部の2万人以上の老人(60歳以上)を対象とする「寝たきり老人実態調査」を行いました。真夏の炎天下の中で、医療機関職員、主婦、学生など延べ2000人の調査員が一軒一軒戸別訪問しました。この「寝たきり老人実態調査」は単なる調査だけに終わらず、健和会では平行して、在宅医療・介護・福祉への挑戦を行っていました。在宅を病棟、外来と並ぶ重要な部門と位置付け、柳原・北千住地域を自転車で回り始めました。現在、健和会の発祥の地でもある柳原・北千住地域の柳原病院を中心とした医療ネットワークづくりを進めています。大きな病院を建て地域の医療を担うということは、この入り組んだ東京の下町ではとても難しいことです。柳原リハビリテーション病院と在宅ケアからなる地域リハや、認知症高齢者のための施設など柳原病院を中心としたネットワークが出来つつあります。 こうした活動は「だまってみてはいられない−寝たきり老人実態調査活動」から始まった訪問看護、在宅医療の長年の取り組みの上に行われています。30年前に始まった医学部卒直後の青年医師による「地域医療のなかで自らを育てる」「地域に研修病院をつくろう」の運動から始まった医療福祉介護のネットワークつくり、その活動に若い医学生諸君も参加しよう!

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