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■奨学生ガイド・大学の外に飛び出そう! |
実際に医学部・医科大学へ入っても「授業がつまらない」「生きがいを見つけられない」という言葉を耳にします。医師になるうえでは、一般教養とともに、医学知識を身につけることは大切です。けれども、ここで学んだことが、実際に医師となって働きはじめた時、社会のなかでどのように活かされるのかといったことは、ほとんど教えてもらえないのではないでしょうか。
医師を目指そうと思った「初心」は何でしょう。さまざまな理由があるにせよ、「患者さんのために、患者さんに信頼される、そんな医師になりたい…」と思った人は多いはずです。患者さんにとって良い医師とはどうあるべきか。これは実際に医師となって現場に立っても、常に問われ続ける難しいテーマだと思います。
あなたは、患者さんや地域の人たちとの出会いはたくさん持てていますか。医学、疾病、医療、患者さんのことが、つながりをもって考え、学べていますか。医療費に対する自己負担が増え、病院に通うことができなくなって苦しんでいる人たちもいます。患者さんを取り巻く地域社会のこと、大きくいうならばこの国のことまで考えることが求められています。
学んだ知識をどのように現実に返していくのか、仲間とともに考え、話し合い、学ぶことが学生時代に大切であると思います。この学びを充実したものにするために、私たち民医連の医療機関が、医学生のみなさんを実習に受け入れている理由でもあります。また、このような学びができる活動として、民医連には「奨学生活動」があります。そのほかにも、さまざまなボランティア活動、自主サークルなどが存在し、私たちの病院や診療所、地域のフィールドを提供するなど、先輩でもある現役の医師や多くの職員とともに学び、活動しています。 |
■奨学生活動の紹介 |
民医連の奨学生活動は奨学生自らが運営し、様々なイベントを企画しています。学習活動から楽しく交流できるレクリエーション。そこには日頃の"照れ"もなんのそので"将来の医師像や医療を熱く語り、学びあえる"雰囲気があります。自分の目指す医師像や医療観をぶつけあって、"本気"でつきあえる仲間が全国各地にできる!!これが民医連の奨学生制度の最大の魅力です。 |
奨学生制度のあらまし |
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東京民医連の奨学生制度は、「民医連綱領」「総会方針」を学びながら、奨学生活動に参加しようとする医学生の勉学の要望にこたえ、経済的援助を行うことを目的としたものです。 |
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奨学生は、「民医連綱領」「民医連の医療福祉宣言」の主旨にもとづき、国民の生命と健康を守る医師となるため、医学・医療の勉学に励みます。 |
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奨学生は、病院実習・及び奨学生ミーティングのなどを通じて、民医連の行っている患者さんの立場にたった医療活動を学び、理解します。 |
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奨学生の対象は、国内の医学部に在学の方で、この奨学生制度の主旨・目的を理解した方とします。また、現在ほかの奨学金を受給している方も貸与の対象となります。 |
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支給額は、1〜3年生は最高月額5万円、4年生〜6年生は最高月額6万円とします |
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手続きの方法 |
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申請を希望される方は、東京民医連医学生担当までご連絡下さい。面接のうえ申請の方法や奨学生制度の詳細などを説明させていただきます。 |
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申請にあたり、必ず東京民医連に加盟する病院や診療所での実習を行い、民医連の医療活動を知ったうえでご判断下さい。 |
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申請書類は、「戸籍謄本」「履歴書」「小論文」の他、「契約書」「申込書」「返済に関する覚書」「推薦書」が必要となります。また2名の保証人が必要となります。 |
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その他 |
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卒業後、東京民医連に入職し、所定の期間在職した場合について奨学金の返済を免除する規定があります。所定の期間とは、奨学金の受給期間と同期間ですが、最長でも3年とします。なおこの期間に卒後臨床研修期間(2年間)は含まれません。 |
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何らかの事情で奨学生を辞退した場合、それまで受け取っていた奨学金を返済をしていただきます。 |
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定められた主旨に反する行為、または著しく民医連綱領に反する言動・行為を行った場合は、奨学金の支給を停止し、支払った奨学金の返済を求めます。 |
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奨学金の支給決定は、ご本人との面接のうえで行われます。 |
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